絵の描き方の手順

絵の描き方の手順って言うと、描く事に関して言うと「まずは下書きから」です。

デッサンの場合の絵の描き方の手順は、紙と鉛筆とモチーフを用意し、時にはスケールや鉛筆で大きさを測りながらアタリをつけ、モチーフの形を線で描きながら、細部を描き込んでいくと言った手順になります。

どんな絵でも絵の描き方の手順自体は殆ど下書きからです。漫画にしても、まずはネームと言う大まかな漫画の設計図(噴出しと簡単な人影の様なラフな絵)を描き、そこから本格的に描き込んでいくと言う形を取ります。いきなりアタリもつけずに一発で描き込むってないですよね。

絵の描き方の手順を対象物に絞って言うなら、例えば漫画の人物を描く場合は、やっぱりラフでどんなポーズを取らせるか考えてから、アタリをつけ、細部を描き込んでいきます。顔の場合はどのパーツから描くかなどは人それぞれなのでどんな絵の描き方の手順が正しいかとは一概に言えません。(漫画のキャラの顔の描き方については、目から描く人もいれば顔の輪郭から描く人もいます。デッサンの視点で言えば、全体のアタリを取ってバランスを確認してから、大まかな形からどんどん描いていくのがいいのでしょうが、人によっては絵の描き方の手順によってモチベーションが変わってくる人もいますので。例えばまず最初に目が上手く描けないと全体を描く気になれないとか…)

…前途は、紙と鉛筆・ペンに限定した絵についてのお話なので一括りにしましたが、透明水彩画になると、絵の描き方の手順は「まずキャンバス(画用紙)の下準備」も含まれると思います。

どういう事かと言うと、透明水彩などの場合は、最終的に水彩絵の具で着色します。その事を考慮した上で、絵の下書きをする前に、まずは画用紙を水張りして乾かしておかないといけません。水張りをしておかないと、着色した後、乾いた時に紙がしわくちゃになってしまうからです。
また、画用紙の紙は表面が柔らかいので、表面がボコボコにならない様に柔らかい鉛筆で形を取り、練り消しゴムなどで押さえつけるように余分な鉛筆の線画を消します。画用紙の表面は消しゴムでゴシゴシ擦るのはよくありません。確かに絵を描く上で下書きするのはどんな場合においても同じなのですが、この場合、デッサン画の様に、あんまりガシガシ鉛筆で描き込むのは好ましくないと言う事になります。
絵の描き方の手順と言っても、この様にどんな技法を使って絵を描くかでも変わってきます。

どんな絵の描き方の手順に置いても、下書きからです。しかし、無視できないのは使用する道具や技法をまず最初に考慮し、それに応じた絵の描き方の手順を選ぶ事です。

特に透明水彩紙など高価な画材を使っていると、間違った手順のせいでそれらを駄目にしてしまったら、泣くに泣けませんから…。